ディスクジェニックス、2018年度米国整形外科基礎学会議で期待的な前臨床試験の結果を報告

2018年3月22日

ユタ州ソルトレイク市ー2018年3月22日ー椎間板変性による腰痛を和らげ機能を回復させる細胞治療法を開発する臨床段階再生医療会社のDiscGenics, (株)は本日、IDCTに関連して実施されたふたつの前臨床試験の結果を2018年度米国整形外科基礎学会議で報告したと発表した。

注目された報告内容は椎間板変性の治療を対象とする他家椎間板組織由来(ドナー由来)非外科細胞治療のIDCTに使われるディスコジェニック細胞の安全性と再生能力だ。

ディスコジェニック細胞はドナーから採取した椎間板細胞を変性した組織の環境に対応できるように加工した、非常にユニークな治療用前駆細胞である。今回の前臨床試験及び同治療のフェーズI/II臨床試験では溶媒に加えられたディスコジェニック細胞が患部に注射される。

報告されたふたつの前臨床試験はそれぞれヌードマウスの皮下とウサギの椎間板モデルに注射されたディスコジェニック細胞の安全性と生物活性性を検証し、その結果、以下の内容が確認された。

ディスコジェニック細胞は安全で発がん性がなく
椎間板同様組織を再生する能力をもち、かつ椎間板の再生と組織構造の改善が確認された。

これら結果はつい最近開始されたアメリカ本土にての臨床試験と一致している。この溶媒及びプラセボ対照無作為化二重盲検比較試験は、腰痛の原因となる椎間板変性患者(症状有り)に異なる服用量が投与された際のIDCTの安全性と早段有効性を検証する目的がある。治験内容についてより詳しくはホームページで:clinicaltrials.gov

以下のポスターはdiscgenics.comからダウンロード可能:

ヌードマウスの皮下に移植された椎間板組織由来前駆細胞の検証(ポスター:#0779)3月11日(日)発表
椎間板変性の治療における椎間板組織由来前駆細胞の検証(ウサギモデル)(ポスター:1465)3月12日(月)発表
米国整形外科基礎学会議はハイクオリティでイノベーション溢れる革命的な研究を共有する世界を率いるフォーラム 。詳しくはホームページで:www.ors.org.

ディスクジェニックス社について

ディスクジェニックスは椎間板変性による腰痛を和らげ機能を回復させる細胞治療法を開発する再生医療会社。腰痛に悩む何百万人にものぼる中、椎間板由来細胞の再生力を利用することで治療の選択肢を広げようとしている。 ディスクジェニックス社初の医薬品候補である椎間板細胞治療用注入剤(Injectable Discogenic Cell Therapy: IDCT)は他家椎間板由来の加工細胞(ディスコジェニック細胞)を椎間板変性症の治療に応用した手術を必要としない細胞治療。